好きなものを書くということ。

漫画と音楽とお酒と時々旅行と。

青春を追憶するということ。

本記事1発目です。

まぁ、本記事と呼ぶにはあまりにも肩肘張ってない文章になると思います。

 

 

進撃の巨人が終わりましたね。

ネットでは終わり方に賛否があるみたですけど、

からしたら賛美しかありませんでした。

 

 

本筋の感想に入る前に、一つ断っておきたいことがありまして。

前回書いた自己紹介記事で、

「おれの趣味趣向マイナーやから、普通の人と話合わないんだよねぇ。」

みたいこと書いときながら、

「え、進撃の巨人の話すんの?」とか思われてそうなんですけど、

流行りものも普通に好きです。

めちゃくちゃ格好つけてすみませんでした。

ちなみにめちゃくちゃネタバレ的な話もしてるんで、

たまたま見つけた、最終話未読の方は読まない事をおすすめします。

 

特に進撃の巨人なんて、連載開始当初から読み続けてるんで

11年7ヵ月の間ずっと読んでることになるんですよね。

本当に私の人生ほぼ半分ですよ。

しかも、多感な中学・高校時代から読んでるので、

 

気づかないうちに思考とかどっぷり影響受けてそうで、

些かの恐怖すら覚えます。

 

漫画は基本単行本派で連載誌を買う事はほとんどなかったんですけど、

33巻(最終巻の1巻前)を買った後に、最終話のネタバレを食らうのが

嫌すぎて続きの5話分は別冊少年マガジンを発売日に買ってました。

 

SNSとかやってると、本当にどこからネタバレが襲ってくるか分からないですからね。

神出鬼没って言葉は、ネタバレの為に生まれた言葉なのではないかと

錯覚するほどに神出鬼没ですからね。

特にTwitterのトレンド欄とか、紛争地帯の地雷群より危険といわれてます。

 

さて、いよいよいざ感想を垂れ流そうかというところなんですけど、

読者0弱小ブロガーが今更語るほどでもないんですよね。

もっと学と文才がある方々が、あの手この手で考察してくれてますからね。

哲学にもギリシャ神話にも疎い私が、

饒舌に語りつくせるスケールの作品ではないんですよね。

 

一つだけ好きなセリフを上げるとしたら、

マーレに潜んでいたエレンとライナーが邂逅したときの、エレンのセリフ。

【「仕方かった」ってやつだ】

 

進撃の巨人ってもう「仕方ない」の連続の話なんですよね。

ベルトルトがマリアに穴を開けたのも、

 

エレンが壁の外の8割の人間を踏み潰したのも、

サシャが上官からベーコンをくすねたのも、

全部「仕方ない」からなんですよね。

 

「仕方ない」って、とても残酷な言葉で

全ての行動・事象に理由をつけ、片付けることができるけど、

その行動・事象をよい方向に解決する術を放棄していると思わないですか。

 

例えば、大きな地震が起きて身近な人が亡くなったとして、

地震なら自然現象だし避けれないし「仕方ない」と思いませんか。

一見、「仕方ない」ことだからと割り切って死者を弔い、

前を向こうとしているように見えるかもしれません。

でも、次地震が起きて自分が「仕方なく」死んでしまう可能性に、

完全に目を伏せているように思えます。

 

「仕方ない」という言葉は、何も解決する力を持たない、無力で残酷な言葉。

というのが、進撃の巨人を読んでいて一番感じたことですね。

 

意見が合わななくて、「仕方ない」から戦争をして「仕方ない」から人を殺す。

書いてて思ったんですけど、「仕方ない」って人間の思考の放棄を促してますよね。

冷静に考えれば、戦争なんて絶対しない方がいいに決まってるんですよ。

人がいっぱい死ぬし、飢えるし自然は枯れる。

でも、戦争をする。「仕方ない」から。

 

エレンが泣きながらいっていたセリフ。

【壁の外で人類が生きていると知って・・・オレはがっかりした】

ここにエレンの気持ちが全部集約されていると思います。

 

壁の中の正義に則りエレンは壁の外の巨人を全て駆逐し、

アルミンたちと外の世界を自由に歩き回れることを夢見て戦ってた。

でも、壁の外には人間がいて壁の外の正義があった。

その正義が、壁の中の正義と大きな違いはなかった。

それを知ったエレンの心中察する事やら。

 

今更語るほどないとか言いながら、めちゃくちゃ御託を並べて語ってしまった。

でも、語るっていいですね。今、ハーフマラソン走った後くらい気持ちいです。

走ったことないですけど。